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2010/7/2 17 45 C,C,LEMONぷれぜんつ 有名人を作りたいけどうまく作れない人のための方法!! ※始めに言っておきます これはインターネット接続済みで、Miiコンテストチャンネルが受信済みのWiiがある事が大前提です 材料 インターネット接続済みで、Miiコンテストチャンネルが受信済みのWii本体1台 DS1台 通信が可能な状態のトモコレ1個 まずWiiでMiiコンテストチャンネルを起動し、投稿広場から ほしいMiiを探して、似顔絵チャンネルに持ち帰り! wiiで似顔絵チャンネル起動!! 次にDSでトモダチコレクションを起動!!! 市役所で通信!!!! wiiと通信!!!!! wiiからmiiを輸入!!!! DS画面に従って操作!!! 通信切断!! Wiiから輸入したmiiをトモダチリストから正規登録! 以上です!!!!! 後日画像を貼ろうと思います。
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みなみ × 南 ◆y6S7Lth9N6 暗い空の色が薄れて朝の予感を感じさせる。しかし、深い森の中では光が届かない。 深い森の中を険しい表情で突っ切る青年が一人。 十九にしては珍しい濃い眉。前髪を真ん中でわけた黒髪。力強く優しさを内包する瞳。 白いブルゾンとジーンズを着込む。白いスニーカーが跳ねる土を受けて汚れていた。 「ゴルゴムの怪人め……どこへ消えた!」 確かこの方向だったはず。そう南光太郎という青年は思い込み周囲を見回した。 木々で囲まれているため、飛んでいった劉鳳と逆方向へ走っていたのだ。時間がかかったのは、焦ってぐるぐる回ってしまったゆえ。 本人が知れば悔しがるだろう。いや、事実今光太郎は悔いていた。 「無実の人々がゴルゴムの餌食になろうとしているのに……」 思い出すのはクモ怪人に無残に殺される育ての親の姿。 それだけではない。命を懸けて光太郎を復活させてくれたクジラ怪人はついさっき命を落としていった。 日本はゴルゴムの手に落ち、信彦は……シャドームーンは正気を取り戻す様子がない。 拳を強く握り、歯を食いしばる。たまらず光太郎は叫んだ。 「おのれ、ゴルゴムめ! ゆるさんっっ!!」 そう、南光太郎は今回の出来事をゴルゴムの仕業だと考えていた。 それも仕方がない。光太郎はゴルゴムの神殿へ連れ去られ、クジラ怪人が死ぬところを見せつけられたのだ。 創世王によってシャドームーンと共に転送され、変身が解けた姿で最初の広間で少女が殺される様を見せつけられた。 許さない。光太郎の視野が怒りで狭くなり、足を進め続ける。 しばらく経って車の排気音が聞こえてきた。丁度いい。 光太郎は飛び出て車を止めさせる。視界に廃館が入り、ちょうど出発するところだったらしい。 跳ねとばそうと思わないあたり、殺し合いには乗っていないかも知れない。 「その車に俺も乗せてもらえませんか? 緊急事態です!」 光太郎の必死の叫びに呼応して三人の人間が降り立った。 「いきなり危ないですねぇ」 「すみません。実は劉鳳というゴルゴムの手先に少女が連れていかれたのです。俺も同乗させていただいて、劉鳳を追ってもらえないでしょうか?」 降りてきたスーツ姿にオールバックのメガネの男性へ光太郎は懇願する。 対し、知的で冷静な顔のまま男は「ほう」とだけつぶやいた。 光太郎の懇願に対し答えは別方向から返ってくる。 「りゅ、劉鳳さんって人はそんなに危険じゃないと思います……」 消えそうながらもしっかりとした口調で、おずおずと少女が進言してきた。 紅白の制服は最初の広場で散った少女と同じものだ。おそらく同じ学校の生徒なのだろう。 ショートの髪型に愛らしい顔。眉を八の字にして僅かに身体を震わせた少女を前に光太郎は怯えさせたか、と反省する。 光太郎は笑顔を浮かべ、相手は少女にしては長身だが腰をおろして視線を合わせる。 妹として見ていた秋月杏子に語りかけるように、口調を落ち着かせて光太郎は尋ねた。 「俺は南光太郎。それはどういうことか、聞かせてもらえないか?」 光太郎の問い掛けに少女が戸惑う。 黒い仮面を被った猫背の青年はその様子を放置していたため、スーツの男性が声をかけるまで妙な雰囲気は続いた。 「とりあえずは自己紹介といきましょうか。私は警視庁特命係の杉下右京です」 「私は探偵のLです。よろしく、南君……ややこしいですね。光太郎君と呼ばせてもらいます」 「それは構いませんが、ややこしい?」 「……あ、それは私のせいです。岩崎みなみといいます……」 ああ、なるほどと光太郎が笑う。みなみに対し笑顔を向けて光太郎は明るく告げた。 「そうか、みなみちゃんか。確かにそれはややこしいな」 「それで、劉鳳という方についての情報を我々は持っています。先程の……ゴムゴム?」 「ゴルゴムです。それで、危険がないというのは?」 Lの言葉を光太郎は訂正して少し表情を引き締める。 Lは頷いて静かに説明を始めた。 「すみません、わざとです。それはさておき、劉鳳という方の知人と会っていましてね。彼の情報から判断するに、危険人物とは思えないのですよ」 「それに、ここで彼は詳細名簿を支給されましてねぇ。一通り目にしましたが、ゴルゴムと項目に書かれていたのはアナタとシャドームーンという方のみでした」 ただし、詳細名簿とは名ばかりで情報が少なく、追加ソフトを手にいれないことには詳細はわからないが、と右京と名乗った人物はつけ足す。 光太郎は右京たちの理路整然とした物言いから、連れられていかれた少女の危険が薄れたことを知って安堵していた。 信じられる相手かどうかなど一瞬で決める。光太郎は己の直感が鋭いことを知っているからだ。 とはいえ、もう少し詳しく知りたいのだが。 「まあ、もう少し知りたいという顔ですが当然ですね。話をしましょう。それに、私もゴルゴムについて知りたいことがありますから教えてください」 Lがそうまとめて、光太郎は頷いた。いくぶん余裕ができたためLと右京の指示に従う。 日本を支配したゴルゴムを知らない、という彼らに疑問を持ったが後回しにする。 二人にゴルゴムの危険を知ってもらいたいのもあって光太郎は説明に入った。 「なるほど……」 Lが例の奇妙な座りのまま、光太郎の説明のゴルゴムを聞いて頷く。 右京はその様子を見ながら真剣な表情の光太郎へ視線を移動した。 「今度はこちらから質問させてください。劉鳳の知人という方は信じられるのですか?」 「カズマさんは……絶対信用できます……。私を助けてくれました…………」 みなみが光太郎に告げている。右京としてはカズマには心配な部分もあるが、あの少女にとっては信頼できる存在以外何者でもないだろう。 もっとも、右京が心配しているのはカズマが誰かに危害を加えることではなく、悪意を持つ誰かに利用されないか、ということであるが。 そして光太郎は安堵したようにため息をつき、爽やかな笑顔を浮かべた。 今時珍しいくらいスポーツ青年だ。 「わかったよ、みなみちゃん。ありがとう、教えてくれて」 「……そ、そんな……。私はなにもしていません……」 「それは違うさ。カズマという人を信じる君の瞳に嘘偽りはない。おかげで俺は安心できた。礼を言わせてくれ」 光太郎の言葉にみなみが照れて赤くなる。光太郎のみなみを見る目は誰かを重ねている様子だ。 右京はその点を指摘せず、ゴルゴムについての質問を続けることにした。 彼がさきほどした答えは簡素だ。日本を支配したゴルゴムという秘密組織。世紀王という二人の戦士を戦わせ、全宇宙を支配する創世王を決める決戦の管理者。 なにより、怪人を保有しているという特撮のような話である。 通常なら右京は信じないが、アルターや異世界を認識した直後だ。常識を投げ捨て柔軟にせねば守るべき市民を守れはしない。 Lは話が一段落をしたのを察したのか、ゴルゴムについて興味深げに光太郎へ尋ねてきた。 「それで、光太郎君はこの殺し合いがゴルゴムの手によるものでないかお疑いなのですね?」 「ええ。奴らは俺と信彦……シャドームーンと二人の世紀王を戦わせ、創世王を決めようとしています。 創世王の残り寿命がなんらかの理由で増えて、俺とシャドームーンの争いに一般人を巻き込んでこんな酷い真似をしたのではないか。俺はそう考えています」 「なるほど……」 右京はそうつぶやきながらも、人間観察に優れているため光太郎の顔に影が差したのを見逃さない。 明るく爽やかな青年には似つかわしくない闇。それが信彦というつぶやきとともにあったのだ。 「…………右京さん、どう思います?」 「僕はこの殺し合いにゴルゴムが関わっている可能性は低いと思いますねぇ」 「そんな!」 光太郎が腰を浮かすのを右京が右手で制する。まだ話は終わっていない。 「まあ、光太郎さん。落ち着いて聞いてください。最初の広場にいたV.V.という少年はあなたに眼中はなかった。 創世王をきめるという目的なら、ルルーシュという少年に反応があったにもかかわらずあなたやシャドームーンという方に無反応すぎる。 もしも目的を悟られないための偽装だと考えても、創世王は普通の人にはなれない。我々を混ぜるのはおかしい、という結論になります」 「まあ、光太郎君はこの殺し合いと規模が違うとはいえ、似たような体験をしていますからそちらの方だと勘違いするのも仕方ないのですが」 「……六十人と二人……確かにここの方が規模が大きいですね……」 「あ、岩崎さん。それは違います」 Lの訂正にみなみは首を傾げている。右京もLの意見に賛成のため、説明を補足した。 「規模が大きい、という部分ですねぇ。規模が大きいのは光太郎さんたちの方ですよ」 「え……?」 「片や宇宙を懸けるほどの規模。片や優勝者個人の願いを叶える程度の規模。どちらが壮大であるかはいうまでもありません」 「説明ありがとうございます。影響の大きさで言えば、人数などさしたる意味はないということです」 右京の説明に感謝したLへ、「いえ、お気になさらずに」と右京は答えた。 いってみれば光太郎の勘違いも仕方がないことである。 世界の命運を背負わされた光太郎が、その運命のままここへ来たのだと思い込んだのだ。 対し、この殺し合いで背負わされるのは自分の命と殺した相手の命だけ。 背負うことに慣れている光太郎が、より責任の大きい方の殺し合い……つまりゴルゴムが関わっていると見るのは責められない。 これは同時にシャドームーンと言う、殺し合いに乗り気の相手にも言える。 光太郎相手に容赦がないのなら、十把一絡げの人間相手にどうとるのか。簡単に想像がつく。 「もう一つ聞かせてください。なぜゴルゴムのことを今はじめて知ったのですか? ゴルゴムは……」 「それについては答えは簡単です。ここに集められた方々は多種多様な世界……いわゆる平行世界の出身者ですから」 右京の言葉に光太郎が目をまるくする。その気持はわかる。右京自身、自分でいって胡散臭いにもほどがあると思っていた。 右京は基本的に超常現象の類は信じない人種である。目に見えたとしても、その目を欺くものは多くある。 仕事柄そういった欺く出来事をみてきたため、超常現象の類には懐疑的であった。 今回のような出来事に遭遇しなければ、一生可能性に“平行世界”を入れることはないだろう。 「信じられないのも無理はありません。ですが、我々はアルターという建物の壁を素手で吹き飛ばすほどの威力がある超常現象を目にしました。 これは僕やL君、岩崎さんの世界ではありえないことです。あなたはどうです?」 「…………俺のように改造人間であるなら可能です。ですが、アルターは知りません」 光太郎が打ち明けるか否かを一瞬だけ迷ったことを目ざとく見つけ、右京は頷いた。 同時にLが戦力を得れたと考えていることを推理する。もっとも、Lは隠す気はないのだろうが。 「にわかには信じがたい話ですが、それは多くの人々と会っていくうちにわかることです。 今はある程度証拠を出せますが、最終的には我々を信じていただくほかありませんねぇ」 「…………いえ、信じます。右京さん、あなたは誠実な人だ」 意外とあっさり結論を着けた光太郎に、右京は頷いただけだった。 そこにタイミングよくLが割り込んできた。 「とはいえ、ゴルゴムが関わっている可能性が完全に潰えたわけではありません。まあ、10%といったところでしょうか」 「10%ですか……」 「ええ、ですので光太郎君。提案ですが、我々と共に着てくれませんか? もしもゴルゴムが関わっているなら、あなたは切り札となりえますから」 Lの提案に光太郎が頷き味方が一人増える。どこか亀山を思い出す青年を見つめ、右京は顔を上げた。 ほとんどはLと同意見だ。話と光太郎の人柄を信じるに、彼自身は戦える力を持つ。 加えてゴルゴムの協力の可能性を捨て切れない以上、彼は切り札となり得る。 こうして彼らは戦闘力というカードを手に入れることになった。 みなみは光太郎が一緒についてくれることにホッとした。 カズマを自分を通して信じてくれたのが嬉しかったし、右京相手では緊張してしまうし、L相手ではどこか話しづらかった。 話しかけやすい相手ができたのは嬉しい。 自分たちの知り合いの情報を交換し終え、光太郎が話しかけてきた。 「それじゃ、一緒にいくことになった。よろしくな、みなみちゃん」 「……よろしくお願いします。……それと、一つ聞いてもいいですか……?」 みなみの問いに光太郎は「ああ」と答えた。どこか頼りになる青年の姿に、さきほど疑問に思ったことをみなみは確かめる。 戦う運命にあり、危険だと告げたが、その名を呼ぶ光太郎の姿は……。 「……もしかして、信彦って人は光太郎さんのお友達ですか……?」 ゆたかの名を呼ぶ、みなみ自身の姿が重なったのだ。光太郎の顔が曇り、瞳に悲しみが宿る。 みなみはしまった、と焦った。彼女とて、ゆたかという親友を失っている。ゆえに光太郎の持つ悲しみの深さを理解してしまったのだ。 「……あの、すみません……」 「いや、みなみちゃんが気に病むことはないさ。悪いのはゴルゴムだ」 光太郎は悲しみを一瞬で押し込み、みなみを安心させるため明るく勤めた。 その光太郎の強さをみなみは羨ましく思う。ゆたかが死んだことはいまだ悲しく、そのせいでカズマを煩わせてしまった。 「……でも私は……ゆたかがあの広間で殺されて……それがとても辛いって思うから……」 「そうか……。あの娘は君の大切な友達だったのか」 「…………はい」 みなみの言葉にから共感するものがあったのか、光太郎が静かに微笑んで話しかけてくる。 春の日差しのように暖かい笑顔が、軋むみなみの心に染み込んだ。 「すまない、みなみちゃん。あのとき俺は君の親友を助けてやれなかった」 「……そんなこと……ないです……」 「だからこそみなみちゃん。俺は君の瞳に誓おう」 そういう光太郎の顔を見ると、力強く頼もしい歴戦の戦士のものがあった。 みなみはまだ知ることはない。それが“仮面ライダー”と呼ばれた戦士の顔であることを。 「この殺し合い、俺が必ず中止させる。君やみんなを必ず元の世界に返す。 俺は人類の自由を守るために、二度目の生を受けたから。奴らに――主催たちにあんな真似は二度とさせない。俺が君たちを守る」 みなみの前で当たり前のように告げる光太郎。 そこにはいくつもの悲しみがあって乗り越えてきたのか、みなみに知る由はない。 それでも、目の前の青年は力強く、優しくみなみの前で存在していた。 Lは力強く宣言する光太郎を前に、内心感謝をする。 最初の広間で親友を殺されたみなみの心の傷は深い。 その傷は予定外の不利益が起こる可能性がある。カズマでは単細胞過ぎてそこをフォローすることは不可能だ。 自分はそういうのには徹底的に向かない。辛うじて右京が及第点であるが、長い時間が必要になるだろう。 その点光太郎は都合がいい。みなみの世代の少女に慣れているのか、対応が完璧である。 みなみに誰かを重ねている節も今は運がいい。これで予定外の不利益が発生する可能性が大幅に減少した。 (とはいえ、人数が増えてしまいましたね……) 車があるとはいえ、人数が増えてしまえば動きが鈍くなる。 とっさのときにも軽快な動きができなくなるだろう。 右京の目的の亀山との合流、いずれカズマとの合流を考えれば警察署に向かうのは妥当だ。 しかし、劉鳳という信頼できる戦力が近くにいる。 (ならばあと一人、光太郎さんについで戦力になる方を引き入れて二手に別れる方がいいでしょうね。 理想としては右京さんが光太郎さんたちを連れて、私が新しく加わる方と自由に動く形か) 人数が増えて動きが鈍くなるのなら、チームを二つに分ければいい。 効率は良くなり、動きは格段に早くなる。 「右京さん、光太郎君、岩崎さん、今後の予定について少しいいですか?」 「はい、なんでしょう?」 「相談したいことは一つ。劉鳳さんと接触するか否か、意見を聞かせてください」 「けど、俺は場所を見失ってしまいました」 「その点は大丈夫です。大体予想はついています」 そう光太郎に説明してLは地図を指さした。 「光太郎君が来た方向から察するに、劉鳳さんと接触したのはC-2~3、B-2~3エリアのいずれかだと推測します。 時間帯から考えると私たちにも、岩崎さんにも劉鳳さんが接触していないことから、北か南のどちらかに向かったと思われます。 なのでまず、A-1、A-2、B-1、B-2の各エリアを探索後に南に移動して警察署を目指しませんか?」 「あまりいい策とはいえませんねぇ。危険人物と遭遇する可能性が高くなる」 「ええ。これは戦える光太郎君が我々についたからこそ、可能性に入れることができた策です。光太郎君や岩崎さんはどうですか?」 「……私は反対しません。皆さんにお任せします……」 Lは予想通りの答えに頷いて光太郎を見る。光太郎は悩んでいるようだった。 当然だろう。彼がみなみを危険に巻き込むことをよしとする人間には見えない。 場合によっては別の策を講じる必要もある。実はこの策、そんなに優先度は高くはない。 Lは静かに光太郎の答えを待った。 光太郎はLの提案に少しだけ迷っていた。 普通に考えれば光太郎にとってありがたい提案である。信頼できる仲間は一人でも多い方がいい。 劉鳳という人間は、みなみを通してカズマという青年を信じる光太郎にとってもう心強い仲間だ。 みなみを危険に巻き込む可能性がある、と右京はいったがその可能性は低いだろう。 見たところ理知的なLと右京を相手に奇襲は成功率が低い。自分が見逃すような狡猾な罠も、二人には無意味に等しい。 戦闘となれば仮面ライダーとしての自分が戦い、車の三人が避難すればいい。 もしも助けを求める人がいるのなら、もっと都合がよかった。彼らなら信用できるし、自分が戦って守ることもできる。 それでも心配が光太郎の脳裏に宿る。シャドームーンに出会えばどうなるか。 彼はみなみに容赦をせず殺すだろう。シャドームーン並みに冷徹で力のある参加者もいないとは限らない。 そんな危険な場所にみなみを巻き込んでいいのだろうか。 その考えが光太郎の決断を遅らせる。 とはいえ、迷うだけでは埒があかない。いつの間にか空は明るくなっていた。朝日も近いだろう。 放送まで一時間と少し。 光太郎は口を開き、答えを告げる。 「俺は――――――」 【一日目早朝/C−4 廃洋館】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に [状態]健康、頭部に軽い衝撃 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:人数が増えてきたため、チームを二つにわけて自由に行動したい。 3:判断を光太郎に委ねる。 4:もう一人戦闘要員をつかまえて、右京たちと行動を別にする。 【杉下右京@相棒(実写)】 [装備]君島の車@スクライド [支給品]支給品一式、S&W M10(6/6)、S&W M10の弾薬(24/24)@バトル・ロワイアル [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:劉鳳と接触する策にやや消極的。判断を光太郎に委ねる。 【岩崎みなみ@らき☆すた(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式 [状態]健康、ゆたかを失ったことに深い悲しみ。カズマ、光太郎を信頼。親友に関して光太郎に共感。 [思考・行動] 1:L、右京、光太郎と共に行動。 2:ゆたかの仇をとりたい? 3:他の知り合いが心配 4:カズマともう一度会いたい 5:V.V.の言葉も頭の片隅に留めておく 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式 未確認(1~3) [状態]健康 [思考・行動] 1:Lの問いに自分の答えを返す。 2:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 3:主催とゴルゴムがつながっていないか、確かめる。 4:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 5:みなみを守る。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 【今回だけの共通備考】 Lの提案、北西を探索し劉鳳と接触するか否かの光太郎の判断は後続にお任せします。 時系列順で読む Back Ultimate thing(後編) Next 悪徳の栄え 投下順で読む Back Ultimate thing(後編) Next 悪徳の栄え 053 神経質な者、単細胞な者 L 097 たいせつなひと 杉下右京 岩崎みなみ 021 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! 南光太郎
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「さて、嫌な予感がぷんぷんするな…」 今日の下校時のことだった。俺は恋人の岩崎さんとその親友の小早川さんと三人で下校していた。その時、小早川さんが ゆたか「先輩はデートはどこに行ってるんですか?」 なんて聞いてきた。 「いや、まだ行ったことないかも」岩崎さんと付き合い始めて一月程経ったが、考えてみるとこうして一緒に登下校したり昼休みに会ったりはしても、 デートらしいことをした覚えは無かった。 ゆたか「ダメですよ~。恋人同士なんだしデートくらい行ってあげてくださいよ。みなみちゃんだって行きたいよね?」 みなみ「で、でも先輩も忙しいし…//」 確かに桜藤祭が終わってからはクラスも受験一色となり、俺も勉強に勤しんでいた。でも1日も休まずに勉強ができるほど俺は真面目な人間じゃない。デートだって 出来ないわけではない。でも… 「デートってどこに行けばいいのかな?」 今まで恋人など居なかった俺には分からなかった。岩崎さんに行きたい場所を聞いてみようかとも考えたが遠慮がちな彼女に聞いても本音を言うとは思えなかったので 聞かずに今に至っていた。 ゆたか「う~ん…あ!お姉ちゃんに聞いてみよう」 「ちょ、それだけは…」 ゆたか「あ、先輩、私たち道こっちなので」 俺が喋りきる前に別れの時間が来てしまった ゆたか「それじゃあ先輩、さようなら。」 みなみ「先輩、また明日」そう言って二人は行ってしまった。マズイ。デート自体は構わないが、そのことをよりにもよってこなたさんに聞くとは。劇のために俺と恋人に なろうとして俺におはようのキスをしようとした人がまともなデートプランを考えるとは思えない。何とか岩崎さんが阻止してくれると良いんだが…。考えても仕方ないと 自分に言い聞かせて、俺はさっさと寝た。そして翌日、教室に行くと こなた「あやと君、あやと君、プラン考えてきたよ」どうやら岩崎さんは阻止できなかったようだ… 「プランって何の事?」無駄と思いつつ知らんぷりをしてみる。 こなた「もちろん、君とみなみちゃんのデートプランだよ~」やっぱりそうなのか・・・・ こなた「さあさあお礼なんていいから受け取りたまへ。」 そう言ってこなたさんはおれにそれぞれ1、2、3と書かれた三封の封筒を渡した。 「何これ?」 こなた「デートのプランだよ。開けてみて」 そう言われてまず1と書かれた封を開ける。しかし、書いてあるのは日程と場所と次の封を開ける時間だけだった。 「これってプランなの?」 こなた「まぁまぁ、2を開ければ解るよ。あ、でも絶対指示の時間まで開けないでね。開けたら絶交しちゃうよ?」 さらりと酷い事を言ってくれますね。別に帰ってからみれば分かりもしないのだが、ばか正直なのか、俺はそれを開けなかった。最初に開けた封に入った紙によると日程は 今週の土曜、場所はちょっと遠くの水族館だった。思ったよりマトモだったので少し意外だったが、せっかく考えてくれた様なので、素直に従った。幸い岩崎さんも用事が ないとの事なので俺たちの初デートが決まった。 そして当日… 俺は早めに起きて待ち合わせの駅へ向かった。駅に着くと、もう岩崎さんが着いていた。女の子待たすなんてダメだな俺はなんて思いつつ、岩崎さんに声をかける。 「ごめん、待たせちゃった?」 みなみ「いえ、私も今来た所ですし…」 予想通りの返事を聞いて、電車で目的地に向かう。 これといった会話は無いが不思議と寂しさや退屈感は無く、黙っていても心地よさすら感じていた。30分程電車に揺られて目的地に着く。 みなみ「それで、泉先輩のプランはどんなものなのですか?」 「ん?これから開ける。え~となになに?」 2「着いたらテキトーに楽しみたまへ。あ、でも帰る前に外の観覧車に乗るのを忘れずに。観覧車に乗ったら3を開けてね」 「テキトーにって…これをプランと呼んでいいのか?」 そもそもそのテキトーがよくわからないからプランを考えたんじゃないのか? みなみ「どうしましょう…」少し不安そうに岩崎さんが言う。 「まぁせっかく来たんだし行ってみようよ。それに、こなたさんのプランはともかく、俺が岩崎さんとその…デートしたいって気持ちはホントだし」 みなみ「先輩…////」 ちょっとした言葉で照れてしまうのは相変わらずみたいだが、そんな所が堪らなく可愛い。とりあえず最初にどこに行こうか話しながら歩く。 ???「さ~てどんなデートになるかな?」 水族館なんて学校の社会科見学か何かでしか来たことなかったが、これが意外と楽しい。ただ珍しい魚やらペンギンやらを見るだけだと思ったが、デートというだけで こうも楽しいものなのかと不思議な感覚だった。そのため、思ったより長くいたせいでいつもより遅い昼食になった。 昼食を終えると俺たちは外のテーマパークに来た。 そこにはちょっとした遊園地に負けないくらいのアトラクションがある。しかし、水族館で時間を使いすぎたせいでもう時間が無かった。そのため、こなたさんに言われた 観覧車だけでも乗ろうという結論に至った。 15分程待ち、俺たちは観覧車に乗った。 ???「お、乗ったみたいだよ」 ???「ねぇ、やっぱりやめない?何か悪いよ」 ???「まぁまぁ、幸せな二人を見守ろうと言うことで」 ???「どう考えても余計なお世話だろ…」 観覧車に乗ったはいいが、沈黙が続く。無理もない。狭い密室に二人きりという状況が十数分続くわけだから。 最初に沈黙を破ったのは岩崎さんだった みなみ「…あ、あの…泉先輩の最後のプランは何て書いてあるんですか?」 「あ、うん今開ける。え~と…」 3「観覧車がてっぺんまでいったらキッスだよ(^з^)-☆Chu!!」 ……何ですと!?油断していた。ちょっと考えれば予想できそうなのになぜ気がつかなかった。 「えっと…どうしよう?」 みなみ「えっ…////」 気まずい。何とも気まずい。つーかどこぞのハニカミデートだなどと考えていると みなみ「あ、あの…」 岩崎さんが先に考えが決まったようだ みなみ「あ、あの…先輩がよければ…泉先輩の指示に従っても…////」そう言って岩崎さんは俺の方を向いて目を閉じた。そして俺は…… ………チュ……… みなみ「え?」 岩崎さんは少し困惑していた。確かにキスをした。しかし、アメリカ人の挨拶のキスよりも簡素なものだったと思う。 みなみ「あ、あの…」 「俺は…」 岩崎さんが話し終わる前に俺が話す。 「俺は今こなたさんの指示でキスをした。でも、今からもう一度、今度は自分の意思で岩崎さんとキスがしたい。いいかな?」 恥ずかしかったが、確かな自分の思いを告げる。 みなみ「……はい……////」 そう言って岩崎さんはまた目を閉じる。俺は彼女の唇にそっと近づき・・・・ みなみ「んっ………」 しばらくの間心地よい沈黙が俺たちを包んだ。 みなみ「あっ……」 キスを終えた岩崎さんを俺は抱き締めていた。 「大好きだよ、岩崎さん…」 みなみ「先輩……////」 そのまま何分経っただろうか。気がついた時にはもう観覧車が終わりに近づいていた。 「残念、もう時間か」 みなみ「そうですね…でも…」 「ん?」 みなみ「今日は楽しかったです。それに、キスも……できましたし……////」 そう言っている間に終わりがきた。観覧車からでてすぐに、 ???「wwwwwwww」 電話がなった。こなたさんからだった こなた「もしもし~?デートは楽しめたかな?」 「あんな手抜きのプランでよく言うな」 こなた「まぁまぁ、ホントに好きな人といればどんな時間も楽しくなるのさ~」 それは否定しないが…おかしい。観覧車からでてすぐ電話なんてできすぎている 「……まさか」 俺は適当にこなたさんと会話を続けながらみなみと観覧車周辺を見て回った。すると… 「やっぱり!」 こなた「ふおっ!?」 俺の予想通りにこなたさんが、いや、こなたさんたちがいた。かがみさんつかささんみゆきさんのいつもの四人に、さらに小早川さんと田村さん、パティさんまでいた。 「何でここにいるのかな?」 こなた「皆で遊びに来たって言ったら信じる?」 「双眼鏡持って?」 こなた「うぅ…手厳しいね」 「で、何でここにいるのかな?」 こなた「なんていうかいうか心配で」 「はぁ?」 こなた「いやぁキスシーンの妄想だけで興奮して眠れなかった君がちゃんとデートできるか心配で。」 ひどい・・・つーかあの事はもう忘れてほしい(泣) 「かがみさんやみゆきさんなら止めると思ったのに」 かがみ「いやぁその////」 みゆき「つい気になってしまって////」 みなみ「……ゆたかも?」 ゆたか「いや、そのぉ//」 ひより「私は好奇心と創作意欲向上のためということで…」 パティ「それにしても、熱々でしたネwww」 あやと&みなみ「!?」 「……どこまで見てたのかな?」 パ「あの観覧車でのアツいKissは見てましたヨ」 あやと&みなみ「///////」 つかさ「あ~真っ赤になってる~」 つかささん、あなたの天然ぶりが今はスゴくツラい。 こなた「で、これからどうするの?」 「もう帰るとこだよ。なんだかどっと疲れたし」 こなた「じゃあ皆で帰る?」 「俺はいいけど。岩崎さんは?」 みなみ「はい。かまいません」 こなた「そんじゃあ駅にレッツゴ~」 こうしておれと岩崎さんの初デートは皆に茶化されるという形で終わった。 ・ ・ ・ ・ 駅での別れ際にみなみがそっと話しかけてきた みなみ「あの…また…デートに連れていってくれますか?」 「……断る理由があると思う?」 みなみ「先輩……////」 こなた「いや~あんな目にあってもおアツいねぇ。また見に行こうかなぁ」 綾&みなみ「それはやめて下さい……」 おしまい
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此処では俺の「もなちゃと」「ちびちゃと」のみんなの友達を紹介したいと思います。
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BS Japanext BS Japanext 火曜 高橋みなみのそこそこさんぽ スポンサー情報 高橋みなみのそこそこさんぽ 2022年3月~22年6月
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みなみ × 南 ◆y6S7Lth9N6 暗い空の色が薄れて朝の予感を感じさせる。しかし、深い森の中では光が届かない。 深い森の中を険しい表情で突っ切る青年が一人。 十九にしては珍しい濃い眉。前髪を真ん中でわけた黒髪。力強く優しさを内包する瞳。 白いブルゾンとジーンズを着込む。白いスニーカーが跳ねる土を受けて汚れていた。 「ゴルゴムの怪人め……どこへ消えた!」 確かこの方向だったはず。そう南光太郎という青年は思い込み周囲を見回した。 木々で囲まれているため、飛んでいった劉鳳と逆方向へ走っていたのだ。時間がかかったのは、焦ってぐるぐる回ってしまったゆえ。 本人が知れば悔しがるだろう。いや、事実今光太郎は悔いていた。 「無実の人々がゴルゴムの餌食になろうとしているのに……」 思い出すのはクモ怪人に無残に殺される育ての親の姿。 それだけではない。命を懸けて光太郎を復活させてくれたクジラ怪人はついさっき命を落としていった。 日本はゴルゴムの手に落ち、信彦は……シャドームーンは正気を取り戻す様子がない。 拳を強く握り、歯を食いしばる。たまらず光太郎は叫んだ。 「おのれ、ゴルゴムめ! ゆるさんっっ!!」 そう、南光太郎は今回の出来事をゴルゴムの仕業だと考えていた。 それも仕方がない。光太郎はゴルゴムの神殿へ連れ去られ、クジラ怪人が死ぬところを見せつけられたのだ。 創世王によってシャドームーンと共に転送され、変身が解けた姿で最初の広間で少女が殺される様を見せつけられた。 許さない。光太郎の視野が怒りで狭くなり、足を進め続ける。 しばらく経って車の排気音が聞こえてきた。丁度いい。 光太郎は飛び出て車を止めさせる。視界に廃館が入り、ちょうど出発するところだったらしい。 跳ねとばそうと思わないあたり、殺し合いには乗っていないかも知れない。 「その車に俺も乗せてもらえませんか? 緊急事態です!」 光太郎の必死の叫びに呼応して三人の人間が降り立った。 「いきなり危ないですねぇ」 「すみません。実は劉鳳というゴルゴムの手先に少女が連れていかれたのです。俺も同乗させていただいて、劉鳳を追ってもらえないでしょうか?」 降りてきたスーツ姿にオールバックのメガネの男性へ光太郎は懇願する。 対し、知的で冷静な顔のまま男は「ほう」とだけつぶやいた。 光太郎の懇願に対し答えは別方向から返ってくる。 「りゅ、劉鳳さんって人はそんなに危険じゃないと思います……」 消えそうながらもしっかりとした口調で、おずおずと少女が進言してきた。 紅白の制服は最初の広場で散った少女と同じものだ。おそらく同じ学校の生徒なのだろう。 ショートの髪型に愛らしい顔。眉を八の字にして僅かに身体を震わせた少女を前に光太郎は怯えさせたか、と反省する。 光太郎は笑顔を浮かべ、相手は少女にしては長身だが腰をおろして視線を合わせる。 妹として見ていた秋月杏子に語りかけるように、口調を落ち着かせて光太郎は尋ねた。 「俺は南光太郎。それはどういうことか、聞かせてもらえないか?」 光太郎の問い掛けに少女が戸惑う。 黒い仮面を被った猫背の青年はその様子を放置していたため、スーツの男性が声をかけるまで妙な雰囲気は続いた。 「とりあえずは自己紹介といきましょうか。私は警視庁特命係の杉下右京です」 「私は探偵のLです。よろしく、南君……ややこしいですね。光太郎君と呼ばせてもらいます」 「それは構いませんが、ややこしい?」 「……あ、それは私のせいです。岩崎みなみといいます……」 ああ、なるほどと光太郎が笑う。みなみに対し笑顔を向けて光太郎は明るく告げた。 「そうか、みなみちゃんか。確かにそれはややこしいな」 「それで、劉鳳という方についての情報を我々は持っています。先程の……ゴムゴム?」 「ゴルゴムです。それで、危険がないというのは?」 Lの言葉を光太郎は訂正して少し表情を引き締める。 Lは頷いて静かに説明を始めた。 「すみません、わざとです。それはさておき、劉鳳という方の知人と会っていましてね。彼の情報から判断するに、危険人物とは思えないのですよ」 「それに、ここで彼は詳細名簿を支給されましてねぇ。一通り目にしましたが、ゴルゴムと項目に書かれていたのはアナタとシャドームーンという方のみでした」 ただし、詳細名簿とは名ばかりで情報が少なく、追加ソフトを手にいれないことには詳細はわからないが、と右京と名乗った人物はつけ足す。 光太郎は右京たちの理路整然とした物言いから、連れられていかれた少女の危険が薄れたことを知って安堵していた。 信じられる相手かどうかなど一瞬で決める。光太郎は己の直感が鋭いことを知っているからだ。 とはいえ、もう少し詳しく知りたいのだが。 「まあ、もう少し知りたいという顔ですが当然ですね。話をしましょう。それに、私もゴルゴムについて知りたいことがありますから教えてください」 Lがそうまとめて、光太郎は頷いた。いくぶん余裕ができたためLと右京の指示に従う。 日本を支配したゴルゴムを知らない、という彼らに疑問を持ったが後回しにする。 二人にゴルゴムの危険を知ってもらいたいのもあって光太郎は説明に入った。 「なるほど……」 Lが例の奇妙な座りのまま、光太郎の説明のゴルゴムを聞いて頷く。 右京はその様子を見ながら真剣な表情の光太郎へ視線を移動した。 「今度はこちらから質問させてください。劉鳳の知人という方は信じられるのですか?」 「カズマさんは……絶対信用できます……。私を助けてくれました…………」 みなみが光太郎に告げている。右京としてはカズマには心配な部分もあるが、あの少女にとっては信頼できる存在以外何者でもないだろう。 もっとも、右京が心配しているのはカズマが誰かに危害を加えることではなく、悪意を持つ誰かに利用されないか、ということであるが。 そして光太郎は安堵したようにため息をつき、爽やかな笑顔を浮かべた。 今時珍しいくらいスポーツ青年だ。 「わかったよ、みなみちゃん。ありがとう、教えてくれて」 「……そ、そんな……。私はなにもしていません……」 「それは違うさ。カズマという人を信じる君の瞳に嘘偽りはない。おかげで俺は安心できた。礼を言わせてくれ」 光太郎の言葉にみなみが照れて赤くなる。光太郎のみなみを見る目は誰かを重ねている様子だ。 右京はその点を指摘せず、ゴルゴムについての質問を続けることにした。 彼がさきほどした答えは簡素だ。日本を支配したゴルゴムという秘密組織。世紀王という二人の戦士を戦わせ、全宇宙を支配する創世王を決める決戦の管理者。 なにより、怪人を保有しているという特撮のような話である。 通常なら右京は信じないが、アルターや異世界を認識した直後だ。常識を投げ捨て柔軟にせねば守るべき市民を守れはしない。 Lは話が一段落をしたのを察したのか、ゴルゴムについて興味深げに光太郎へ尋ねてきた。 「それで、光太郎君はこの殺し合いがゴルゴムの手によるものでないかお疑いなのですね?」 「ええ。奴らは俺と信彦……シャドームーンと二人の世紀王を戦わせ、創世王を決めようとしています。 創世王の残り寿命がなんらかの理由で増えて、俺とシャドームーンの争いに一般人を巻き込んでこんな酷い真似をしたのではないか。俺はそう考えています」 「なるほど……」 右京はそうつぶやきながらも、人間観察に優れているため光太郎の顔に影が差したのを見逃さない。 明るく爽やかな青年には似つかわしくない闇。それが信彦というつぶやきとともにあったのだ。 「…………右京さん、どう思います?」 「僕はこの殺し合いにゴルゴムが関わっている可能性は低いと思いますねぇ」 「そんな!」 光太郎が腰を浮かすのを右京が右手で制する。まだ話は終わっていない。 「まあ、光太郎さん。落ち着いて聞いてください。最初の広場にいたV.V.という少年はあなたに眼中はなかった。 創世王をきめるという目的なら、ルルーシュという少年に反応があったにもかかわらずあなたやシャドームーンという方に無反応すぎる。 もしも目的を悟られないための偽装だと考えても、創世王は普通の人にはなれない。我々を混ぜるのはおかしい、という結論になります」 「まあ、光太郎君はこの殺し合いと規模が違うとはいえ、似たような体験をしていますからそちらの方だと勘違いするのも仕方ないのですが」 「……六十人と二人……確かにここの方が規模が大きいですね……」 「あ、岩崎さん。それは違います」 Lの訂正にみなみは首を傾げている。右京もLの意見に賛成のため、説明を補足した。 「規模が大きい、という部分ですねぇ。規模が大きいのは光太郎さんたちの方ですよ」 「え……?」 「片や宇宙を懸けるほどの規模。片や優勝者個人の願いを叶える程度の規模。どちらが壮大であるかはいうまでもありません」 「説明ありがとうございます。影響の大きさで言えば、人数などさしたる意味はないということです」 右京の説明に感謝したLへ、「いえ、お気になさらずに」と右京は答えた。 いってみれば光太郎の勘違いも仕方がないことである。 世界の命運を背負わされた光太郎が、その運命のままここへ来たのだと思い込んだのだ。 対し、この殺し合いで背負わされるのは自分の命と殺した相手の命だけ。 背負うことに慣れている光太郎が、より責任の大きい方の殺し合い……つまりゴルゴムが関わっていると見るのは責められない。 これは同時にシャドームーンと言う、殺し合いに乗り気の相手にも言える。 光太郎相手に容赦がないのなら、十把一絡げの人間相手にどうとるのか。簡単に想像がつく。 「もう一つ聞かせてください。なぜゴルゴムのことを今はじめて知ったのですか? ゴルゴムは……」 「それについては答えは簡単です。ここに集められた方々は多種多様な世界……いわゆる平行世界の出身者ですから」 右京の言葉に光太郎が目をまるくする。その気持はわかる。右京自身、自分でいって胡散臭いにもほどがあると思っていた。 右京は基本的に超常現象の類は信じない人種である。目に見えたとしても、その目を欺くものは多くある。 仕事柄そういった欺く出来事をみてきたため、超常現象の類には懐疑的であった。 今回のような出来事に遭遇しなければ、一生可能性に“平行世界”を入れることはないだろう。 「信じられないのも無理はありません。ですが、我々はアルターという建物の壁を素手で吹き飛ばすほどの威力がある超常現象を目にしました。 これは僕やL君、岩崎さんの世界ではありえないことです。あなたはどうです?」 「…………俺のように改造人間であるなら可能です。ですが、アルターは知りません」 光太郎が打ち明けるか否かを一瞬だけ迷ったことを目ざとく見つけ、右京は頷いた。 同時にLが戦力を得れたと考えていることを推理する。もっとも、Lは隠す気はないのだろうが。 「にわかには信じがたい話ですが、それは多くの人々と会っていくうちにわかることです。 今はある程度証拠を出せますが、最終的には我々を信じていただくほかありませんねぇ」 「…………いえ、信じます。右京さん、あなたは誠実な人だ」 意外とあっさり結論を着けた光太郎に、右京は頷いただけだった。 そこにタイミングよくLが割り込んできた。 「とはいえ、ゴルゴムが関わっている可能性が完全に潰えたわけではありません。まあ、10%といったところでしょうか」 「10%ですか……」 「ええ、ですので光太郎君。提案ですが、我々と共に着てくれませんか? もしもゴルゴムが関わっているなら、あなたは切り札となりえますから」 Lの提案に光太郎が頷き味方が一人増える。どこか亀山を思い出す青年を見つめ、右京は顔を上げた。 ほとんどはLと同意見だ。話と光太郎の人柄を信じるに、彼自身は戦える力を持つ。 加えてゴルゴムの協力の可能性を捨て切れない以上、彼は切り札となり得る。 こうして彼らは戦闘力というカードを手に入れることになった。 みなみは光太郎が一緒についてくれることにホッとした。 カズマを自分を通して信じてくれたのが嬉しかったし、右京相手では緊張してしまうし、L相手ではどこか話しづらかった。 話しかけやすい相手ができたのは嬉しい。 自分たちの知り合いの情報を交換し終え、光太郎が話しかけてきた。 「それじゃ、一緒にいくことになった。よろしくな、みなみちゃん」 「……よろしくお願いします。……それと、一つ聞いてもいいですか……?」 みなみの問いに光太郎は「ああ」と答えた。どこか頼りになる青年の姿に、さきほど疑問に思ったことをみなみは確かめる。 戦う運命にあり、危険だと告げたが、その名を呼ぶ光太郎の姿は……。 「……もしかして、信彦って人は光太郎さんのお友達ですか……?」 ゆたかの名を呼ぶ、みなみ自身の姿が重なったのだ。光太郎の顔が曇り、瞳に悲しみが宿る。 みなみはしまった、と焦った。彼女とて、ゆたかという親友を失っている。ゆえに光太郎の持つ悲しみの深さを理解してしまったのだ。 「……あの、すみません……」 「いや、みなみちゃんが気に病むことはないさ。悪いのはゴルゴムだ」 光太郎は悲しみを一瞬で押し込み、みなみを安心させるため明るく勤めた。 その光太郎の強さをみなみは羨ましく思う。ゆたかが死んだことはいまだ悲しく、そのせいでカズマを煩わせてしまった。 「……でも私は……ゆたかがあの広間で殺されて……それがとても辛いって思うから……」 「そうか……。あの娘は君の大切な友達だったのか」 「…………はい」 みなみの言葉にから共感するものがあったのか、光太郎が静かに微笑んで話しかけてくる。 春の日差しのように暖かい笑顔が、軋むみなみの心に染み込んだ。 「すまない、みなみちゃん。あのとき俺は君の親友を助けてやれなかった」 「……そんなこと……ないです……」 「だからこそみなみちゃん。俺は君の瞳に誓おう」 そういう光太郎の顔を見ると、力強く頼もしい歴戦の戦士のものがあった。 みなみはまだ知ることはない。それが“仮面ライダー”と呼ばれた戦士の顔であることを。 「この殺し合い、俺が必ず中止させる。君やみんなを必ず元の世界に返す。 俺は人類の自由を守るために、二度目の生を受けたから。奴らに――主催たちにあんな真似は二度とさせない。俺が君たちを守る」 みなみの前で当たり前のように告げる光太郎。 そこにはいくつもの悲しみがあって乗り越えてきたのか、みなみに知る由はない。 それでも、目の前の青年は力強く、優しくみなみの前で存在していた。 Lは力強く宣言する光太郎を前に、内心感謝をする。 最初の広間で親友を殺されたみなみの心の傷は深い。 その傷は予定外の不利益が起こる可能性がある。カズマでは単細胞過ぎてそこをフォローすることは不可能だ。 自分はそういうのには徹底的に向かない。辛うじて右京が及第点であるが、長い時間が必要になるだろう。 その点光太郎は都合がいい。みなみの世代の少女に慣れているのか、対応が完璧である。 みなみに誰かを重ねている節も今は運がいい。これで予定外の不利益が発生する可能性が大幅に減少した。 (とはいえ、人数が増えてしまいましたね……) 車があるとはいえ、人数が増えてしまえば動きが鈍くなる。 とっさのときにも軽快な動きができなくなるだろう。 右京の目的の亀山との合流、いずれカズマとの合流を考えれば警察署に向かうのは妥当だ。 しかし、劉鳳という信頼できる戦力が近くにいる。 (ならばあと一人、光太郎さんについで戦力になる方を引き入れて二手に別れる方がいいでしょうね。 理想としては右京さんが光太郎さんたちを連れて、私が新しく加わる方と自由に動く形か) 人数が増えて動きが鈍くなるのなら、チームを二つに分ければいい。 効率は良くなり、動きは格段に早くなる。 「右京さん、光太郎君、岩崎さん、今後の予定について少しいいですか?」 「はい、なんでしょう?」 「相談したいことは一つ。劉鳳さんと接触するか否か、意見を聞かせてください」 「けど、俺は場所を見失ってしまいました」 「その点は大丈夫です。大体予想はついています」 そう光太郎に説明してLは地図を指さした。 「光太郎君が来た方向から察するに、劉鳳さんと接触したのはC-2~3、B-2~3エリアのいずれかだと推測します。 時間帯から考えると私たちにも、岩崎さんにも劉鳳さんが接触していないことから、北か南のどちらかに向かったと思われます。 なのでまず、A-1、A-2、B-1、B-2の各エリアを探索後に南に移動して警察署を目指しませんか?」 「あまりいい策とはいえませんねぇ。危険人物と遭遇する可能性が高くなる」 「ええ。これは戦える光太郎君が我々についたからこそ、可能性に入れることができた策です。光太郎君や岩崎さんはどうですか?」 「……私は反対しません。皆さんにお任せします……」 Lは予想通りの答えに頷いて光太郎を見る。光太郎は悩んでいるようだった。 当然だろう。彼がみなみを危険に巻き込むことをよしとする人間には見えない。 場合によっては別の策を講じる必要もある。実はこの策、そんなに優先度は高くはない。 Lは静かに光太郎の答えを待った。 光太郎はLの提案に少しだけ迷っていた。 普通に考えれば光太郎にとってありがたい提案である。信頼できる仲間は一人でも多い方がいい。 劉鳳という人間は、みなみを通してカズマという青年を信じる光太郎にとってもう心強い仲間だ。 みなみを危険に巻き込む可能性がある、と右京はいったがその可能性は低いだろう。 見たところ理知的なLと右京を相手に奇襲は成功率が低い。自分が見逃すような狡猾な罠も、二人には無意味に等しい。 戦闘となれば仮面ライダーとしての自分が戦い、車の三人が避難すればいい。 もしも助けを求める人がいるのなら、もっと都合がよかった。彼らなら信用できるし、自分が戦って守ることもできる。 それでも心配が光太郎の脳裏に宿る。シャドームーンに出会えばどうなるか。 彼はみなみに容赦をせず殺すだろう。シャドームーン並みに冷徹で力のある参加者もいないとは限らない。 そんな危険な場所にみなみを巻き込んでいいのだろうか。 その考えが光太郎の決断を遅らせる。 とはいえ、迷うだけでは埒があかない。いつの間にか空は明るくなっていた。朝日も近いだろう。 放送まで一時間と少し。 光太郎は口を開き、答えを告げる。 「俺は――――――」 【一日目早朝/C−4 廃洋館】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードキアス、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に [状態]健康、頭部に軽い衝撃 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:人数が増えてきたため、チームを二つにわけて自由に行動したい。 3:判断を光太郎に委ねる。 4:もう一人戦闘要員をつかまえて、右京たちと行動を別にする。 【杉下右京@相棒(実写)】 [装備]君島の車@スクライド [支給品]支給品一式、S&W M10(6/6)、S&W M10の弾薬(24/24)@バトル・ロワイアル [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:劉鳳と接触する策にやや消極的。判断を光太郎に委ねる。 【岩崎みなみ@らき☆すた(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式 [状態]健康、ゆたかを失ったことに深い悲しみ。カズマ、光太郎を信頼。親友に関して光太郎に共感。 [思考・行動] 1:L、右京、光太郎と共に行動。 2:ゆたかの仇をとりたい? 3:他の知り合いが心配 4:カズマともう一度会いたい 5:V.V.の言葉も頭の片隅に留めておく 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式 未確認(1~3) [状態]健康 [思考・行動] 1:Lの問いに自分の答えを返す。 2:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 3:主催とゴルゴムがつながっていないか、確かめる。 4:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 5:みなみを守る。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 【今回だけの共通備考】 Lの提案、北西を探索し劉鳳と接触するか否かの光太郎の判断は後続にお任せします。 時系列順で読む Back Ultimate thing(後編) Next 悪徳の栄え 投下順で読む Back Ultimate thing(後編) Next 悪徳の栄え 053 神経質な者、単細胞な者 L [[]] 杉下右京 [[]] 岩崎みなみ [[]] 021 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! 南光太郎 [[]]
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先輩、仰天。 「こ、告白って・・・え、岩崎さんが?ぇえ?」 先輩、動揺。 みなみ「・・・落ち着いて下さい。もちろん、明日、断ってきますから」 「ぇ・・・あ・・・そ、そうね。ア、アハハ、ハハハ、・・・はぁ・・・びっくりしたぁ」 先輩、安堵。なんか可愛いかも。 ・・・いや、今はそんな場合じゃない。 みなみ「・・・先輩・・・・・ゆたかに、告白された時・・・・どう、感じました?」 「・・・・・・えっ?」 聞き返す先輩。繰り返す私。 あの時は、聞かなかった。 ・・・今は、聞きたい。あの日の、先輩の思いを。 みなみ「何を、考えました?教えてください・・・あの時、何を、思っていたのか―――」 「・・・・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ―――質問の後から、先輩は、しばらく目を瞑っている。 私は、一瞬『やっぱり・・・』と、すぐ謝る気持ちになったのだけれど。 今は、黙って待っている。 ・・・ただ、待つ。先輩の言葉を。 「・・・岩崎さん」 みなみ「・・・は、はいっ」 先輩が目を開ける。その目は、やっぱり、いつも通り、とても優しくて。 ・・・最近の、ゆたかの目によく似ていた。 ・・・・・・違う、逆。 ゆたかが、先輩に似てきたんだ。 私が、ただ、先輩の優しさを享受しているだけの間に、 ・・・ゆたかは、大人になったんだ。先輩の背中を追って。 ・・・私も、いつかはこんな目ができるようになるのだろうか? ・・・道は、果てしなく遠い気がした。 ―――そして、先輩が言葉を紡ぐ――― 「・・・あの時」 「・・・小早川さんに、呼び出された時」 「最初は、一体なんだろうって思った。」 「別れる前に色々あったし、なんだか二人とも様子が変だったから」 「ひょっとしたら、喧嘩して相談にでも乗ってほしいのかな、なんて考えてた」 ・・・そう、あの日、先輩には悪いことをしたと思う。 とても心配をかけて、そのくせ勝手に『二人にしてほしい』なんて。 ・・・結局、後で謝った時にも、先輩は笑って許してくれたけど。 先輩の言葉は続く。 「・・・そしたら、いきなり」 「『先輩が、好きです。』って」 みなみ「・・・・・・」 先輩は、微笑んだまま。 でも、やっぱり、さっきよりは、困ったような笑み。 「・・・すごく驚いたよ」 「ずっと、妹みたいに思ってたから」 妹。ゆたかも、最初は、先輩をお兄さんみたいに思ってたのかもしれない。 ・・・でも、ゆたかは、それ以上を望んだ。 「・・・でも、なんとなく、なんとなくだけど、納得できた」 「いや、その、自慢とか、自惚れとかじゃなくて」 「・・・よく、わからないけど、なんていうか」 「ひょっとしたら、そんな『可能性』もあったんじゃないか、っていう」 「・・・ごめん、これじゃやっぱり自惚れかな」 そういって先輩はさらに困ったような顔をする。 自分でもなんて言ったらいいかわからない、というような顔。 ・・・でも、なんとなく、なんとなくだけど、私にもわかるような気もした。 ・・・可能性。 例えば、どこからか同じ人生をやり直せるとして、数回、数十回と繰り返したなら、その中には。 ・・・きっと、私以外の誰かが先輩の隣にいる時もある。 いや、私がいる可能性こそ、本当は少数派なのかもしれない。 数限りない、無限の可能性の中の、ほんの一筋の流れ。 ・・・そこに、今、私はいる。 「うーん・・・」 先輩はまだ、どう言えば良いか悩んでいるようだ。 とりあえず、私は先を促すことにした。 みなみ「・・・大丈夫です。なんとなくわかりましたから。続けてください」 「・・・あ、うん。まあ、その、そんなわけで、告白自体は、なんとか飲み込むことができたんだ」 「・・・そしたら、当然、今度は考えなくちゃならなくなった」 「どう、すればいいか」 「どう言えば、良いか」 「・・・小早川さんは、どんな答えを望んでいるのか。」 みなみ「ゆたかの・・・望み・・・」 きっと、それは・・・ 「・・・ちょっと考えれば、わかることだったんだ」 「小早川さんが、何を考えてるのか」 一瞬、目を閉じる。 ・・・次に開いたその目は、きっと、ゆたかを。 「小早川さんは、断って欲しかった」 「断って、諦めさせて欲しかった」 「俺に、岩崎さんがいるから諦める、っていうんじゃなく・・・」 「・・・俺の口から、はっきりと断って欲しかったんだ、と思う」
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ヒノトモコ(日野具子) 皇族の系譜に登場する女性。 関連: トモヒトシンノウ(2) (知仁親王、夫) 別名: フジワラノトモコ (藤原具子)
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ゲーム裏技 トモコレ ミニゲーム裏技 時々住人が『一緒に遊びませんか?』と言って、ミニゲームを開始しますよね 普通にミニゲームをし、住人にミニゲームで勝つと褒美がもらえます. その褒美(アイテム)は 3つの箱から選べます。でも、何が出るか分かりませんよね・・・。選んだ隣のアイテムがレアだった とかよくありませんか? その時のレアアイテムの出し方を教えちゃいます! 普通にミニゲームをして住人に勝って下さい。 勝利♪』とか『完成♪』or 『勝ち♪とか勝ったら『勝ち』のアイコンがでますよね?その時に『勝ち』の周りに小さいマークがあります. ===図で表します=== ○=小さいマーク ○ ○ ○ 勝ち♪ ○ ○ ○ こんなカンジでありますよね?その小さいマークで 1つだけ色or形orマークが違うものがあるはずです。その違うマークをタッチして一番大きい箱を選ぶと 激レア なアイテムをGETする事ができます!これは80~90%ぐらいの確率で成功します. no,2トモコレ裏技2 {トモコレで、告白のシーンが多々見られると思います。そこで、告白して、相手に振られてしまうと、miiの落ち込み度が急激に下がってしまします。そんな時は処置に大変ですよね、そこで!その告白に約85%成功する方法があります。必ずしも成功するとは限りませんが・・・、でもほとんど成功します、方法は、告白するときに、場所と態度を選びますよね、たとえば場所なら教室とか、屋上とか、態度はロマンチックにとかいろいろ、そこでその方法とは、まず、場所は教室にします、それから、態度は必死にします!そうすると、教室で、給食のプリンあげるから付き合ってください!と言います。その言葉で完了です, 名前 コメント